智華子セレクション

世界中のお酒を知り尽くしたバーテンダー、大越智華子さんによるオススメのお酒

小角(おづぬ)

酒蔵:日本酒発祥の地である奈良県。桜の山で知られる吉野、その麓にある北村酒造。
http://www.kitamurasyuzou.co.jp

米の産地:岡山県産「雄町」(おまち)。コクがあって濃厚芳醇、味わいにボリュームがあることで知られる。酒造好適米という日本酒造りに適した酒米の3%しかない貴重なお米(山田錦と五百万石とで60%)で「幻の酒米」と呼ばれ、通のファンが多い。

2020/03/26

日本酒

小角(おづぬ)

このお酒は知る人ぞ知る、猩々(しょうじょう)という日本酒の「原料米シリーズ」の一本で、『続日本紀』(平安時代の797年)に記される山伏の祖、役小角(えんのおづぬ)にちなんで名付けられました。他には「前鬼」(ぜんき)(兵庫県産山田錦)、「後鬼」(ごき)(新潟県産五百万石)があります。

この小角は、日本酒本来の味わいをしっかりと感じることができる、日本酒ファンにはたまらない一品です。なぜなら「無濾過(むろか)無加水生原酒」、つまり一般的な日本酒造りの過程で「濾過しない、加水しない、火入れをしない」から。お化粧で言えば完全に「すっぴん」で、雄町の味わいがうんと楽しめるのです。

一般的にはあまり知られていませんが、奈良は麹(こうじ)を使って仕込む日本酒の発祥の地。「大神(おおみわ)神社」という『古事記』(奈良時代712年)にも記される日本で最古の神社の一つがあり、古くから「酒造りの神様」として信仰を集めています。例えば福島の杜氏(とうじ=酒造り集団の最高責任者)は伝統的に、奈良で酒造りを学ぶことになっています。
(「大神神社」http://oomiwa.or.jp/jinja/gosaijin/

その奈良にある北村酒造は200年の歴史があります。古くから吉野の山林を多く所有し、山伏のために酒造りしていた、たいへん歴史のある酒蔵です。どちらかといえば味よりも香り重視の日本酒が今の流行ですが、北村酒造は時代に流されない、頑ななまでに真摯な酒造りにこだわり、日本酒本来の旨みを現代に伝えています。

中洲でこの「小角」を飲めるのはユーアンドユーだけ! 自信を持ってオススメします。

オーナーから一言

大越さんと出会ったばかりの頃に勧められて飲んだ日本酒ですが、衝撃を受けました。どっしりとした深みがあり、同時に繊細さも兼ね備えています。火入れをしていない生酒なので保存に向かず、4合瓶呑みきりでのご提供になります。ぜひこの感動を味わってください!

ご提供価格:9,000円(税込)(品切れの際はご容赦ください)

大越智華子プロフィール

1966年生まれ。千葉市在住。 1941年創業の酒販店の長女に生まれ、三代目として酒販 店と飲食店を経営する傍ら、酒イベントや酒学レクチャー を開催。これまでに 2,500 名以上の酒ナビゲーターを輩 出している。NHK、フジ TV 他、TV・ラジオ誌にきき酒 師として出演多数。雑誌「anan」「Hanako」「BRUTUS」 等、雑誌にて酒類関係記事の執筆等も行っている。

メッセージ

世界中のお酒はすべてそれぞれの気候風土のなか天と地の恵みである農作物から生まれ、食文化とともに育まれてきた伝統でもあります。この素晴らしい伝統文化を酒販店として多くの方にお伝えする使命を持ち、世界各国の酒造場を巡り、実際に現地の声を聞くことで造り手と飲み手の心を結びつけることを心掛けています。

役職

  • 株式会社リカープラザ 代表取締役
  • 日本酒学講師の会 相談役
  • SSI日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会 副会長
  • BSAビア&スピリッツアドバイザー 会長

大越智華子のSake-Salon ~お酒の総合スクール~

オフィシャルサイト http://www.chikako-ohkoshi.com

日本酒、本格焼酎をはじめ、ワイン、ビール、ウイスキー、スピリッツ、カクテル、ミネラルウォータ、チーズなど酒類関連全般を担うセミナーやイベントを開催。店舗で消費者と接する豊富な経験と実績は酒学講師として定評があり、これまでに2500名以上の酒ナビゲーターが誕生している。毎月1回Sake-Salon酒縁会を開催中。

リカープラザ大越酒店

オフィシャルサイト http://www.liquor-plaza.com/

「酒は文化である」との理念のもと、酒類専門店として消費者にとって安心・安全な日本と世界の銘酒を品揃えするほか、葉巻とタバコの専門店でもある。年間を通じて多数イベントを開催中。

092-281-4768

19:30〜0:30 (L.O. 1:00)